睡眠と記憶の関係~寝る前に勉強すると効果アップ?~

どうもコーシーです。

 

睡眠には記憶との大きな関りがあることが、様々な研究によってわかっています。

今回はそんな睡眠と記憶の関係について解説し、効率の良い学習方法を目指します!

コーシー
寝る前に勉強すると効率がいいって聞いたことある!

実際はどのような仕組みかご存知でしょうか。あるいは効果はない!?

 

 

睡眠学手法

寝ている間に英会話がマスターできる?

睡眠学習法という言葉があります。これは寝ている間に勉強ができるようになっているという便利な、そしてある意味で夢の様な勉強法です。

例えば英会話のリスニング音声を聞きながら眠ることで、次第に英会話が身についていくというもの。

しかし当たり前ですが、寝ている間に脳が勝手に勉強し、英会話ができるようになるというのは難しいです。

 

 

記憶の固定化 

しかし翌日起きた後に、記憶が整理されていたり、できなかったことができるようになっていたりすることはありますよね。残念ながら、これは睡眠中に悩が学習しているのではありません。

実際は、記憶の整理と固定化が睡眠中に行われているのです。

具体的に言うと、寝る前に英単語を学習したとします。すると睡眠中にその英単語が記憶されます。睡眠中にはたくさんの記憶を整理することができるので、学習効果が高いです。逆に、眠らずに暗記系の学習を一夜漬けなどで行っても、その時は覚えているかもしれませんが、睡眠で記憶の整理と固定化を行えないため、長期的な記憶にはなりにくいという研究結果があります。

 

 

記憶には2種類あり、それぞれに作用する睡眠も違う?

記憶には2種類ある?

記憶には2種類あります。それは「宣言記憶」「非宣言記憶」です。

睡眠が記憶の固定化を行いますが、「宣言記憶」と「非宣言記憶」ではそれぞれ異なった睡眠が固定化に関与していると言われます。

睡眠の固定化とは、一度覚えたことを長期的に安定して記憶に残すことです。

また睡眠時には記憶の整理も行われています。これは様々な記憶を過去の記憶と統合したり、不必要な記憶を消去したりすることも含まれています。

こうして整理され、固定化された記憶が必要な時に再生されます。

 

 

宣言記憶

宣言記憶とは、言葉で説明できるような記憶ということです。

「この顔を見たことがある」

「昨日は野球をした」

このような記憶を宣言記憶と言います。

宣言記憶はノンレム睡眠の際に、記憶の固定化が進むという研究結果があります。逆にレム睡眠では、宣言記憶の定着は起きている状態と変わりませんでした。

 

 

非宣言記憶

宣言記憶に対して、宣言できない記憶を非宣言記憶と言います。

「私はサッカーのドリブルで相手を抜ける」

これは事実を宣言することはできますが、実際にドリブルで相手を抜くことができるかどうかは、実際に試合で相手を抜かないといけません。なので言葉で表すことはできないと言えます。これが非宣言記憶です。

非宣言記憶はレム睡眠が関与していると考えられています。

一方で、どちらの睡眠も宣言記憶と非宣言記憶の定着の両方に関与しているという研究結果があります。睡眠学にはまだまだはっきりと解明されていないことは少なくありません。ですがはっきりと言えることは、睡眠は記憶の定着に役立つということです。これは研究結果によってはっきりとその成果が示されています。

レム睡眠とノンレム睡眠~夢はどうやって見るの?~

 

 

 

結局寝ている間に勉強はできるの?

寝る前に勉強するのが良い

これまでお話した内容を踏まえて考えてみると、睡眠中の学習は難しいです。また入眠時にリスニング音声などの音楽を聴いたりすると、場合によっては眠りの妨げになってしまいます。

睡眠は記憶の定着に役に立つことがわかっているので、睡眠前に学習をすることは効果があります。なので睡眠時に学習をするのではなく睡眠前に学習をすることが、学習効率を高めるためには良い方法となるでしょう。

 

 

寝る前におすすめの勉強は?

寝る前の学習としては、記憶系の学習が良いでしょう。寝る前に学習し、記憶を整理して長期的な記憶の定着につながります。英単語や日本史・世界史などの勉強がいいかもしれませんね。

おすすめしないのは、パソコンやスマートフォン、電子辞書などを使った勉強です。寝る前に明るいものを見ることは、入眠の妨げになるのでおすすめできません。また英語のリスニングなども、音声によっては脳を覚醒させてしまう可能性もあります。

 

 

 勉強しても起きていると記憶は消えてしまうの?

例えば朝に学習した内容は、夜になって寝る頃には記憶から消えてしまっていることがあるのではないでしょうか。そうなると、早い時間に学習するのはもったいない気がしますよね。

しかし実際には、記憶が完全に消えてしまっているわけではありません。当然、覚醒中にも記憶が定着することもありますし、一時的に思い出せないだけかもしれません。そのような記憶は、夜間の睡眠で整理されます。

睡眠中は大量の記憶の整理と固定化が行えると言われています。覚醒中は大量の情報を整理することは難しいということです。なので日中に必死に勉強したら、身体や脳を休めるだけでなく、勉強の成果をしっかりと定着させるためにも睡眠は非常に重要な役割を持つのです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は睡眠と記憶の関係から、学習に関することまで解説しました。

睡眠は記憶の定着に関与します。効率の良い学習を目指し、睡眠と記憶の関係をしっかりと理解しておきましょう!